【ICL認定医監修】ICLのデメリット5選

「ICLを受けてみたいけれど、リスクが心配」そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
ICLは、近年注目度が急速に高まっている視力矯正手術です。
角膜を削らずに済む点や、強度近視にも対応できる点から関心が集まっていますが、手術である以上、デメリットを正しく理解することも大切です。
この記事では、ICLのデメリットと、それを上回るメリット、後悔しないためのクリニック選びのポイントまで、わかりやすくお伝えします。
小林 一博 (日本眼科学会認定 眼科専門医)
川越ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックの執刀医。
東京大学医学部附属病院や虎の門病院等の基幹病院にて、高度な眼科手術の研鑽を積んだスペシャリスト。ICL認定医として近視矯正から多焦点レンズを用いた白内障手術まで、精密な手技を要する眼内レンズ治療を専門としています。
科学的根拠に基づく、正しい医療情報を発信しています。
知っておくべきICLのデメリット5選

ICLには多くのメリットがある一方で、手術を検討する前に知っておきたいデメリットも存在します。
不安をあおるためではなく、正しく理解して納得した上で判断していただくために、5つのポイントを詳しく解説します。
費用の高さ(自由診療のため高額)
ICL手術は保険が適用されない自由診療のため、費用は全額自己負担となります。
両眼での相場はおおよそ55万〜80万円程度で、同じ視力矯正手術であるレーシックと比べても費用は高くなる傾向があります。
ただし、長く使うことを考えると、コンタクトレンズ代やケア用品代、通院の費用がかからなくなります。
その結果、10年・20年単位では、コンタクトやメガネより負担が少なくなる方もいらっしゃいます。
また、一定の条件を満たせば医療費控除の対象となるため、確定申告で費用の一部を取り戻せる可能性があります。
クリニックによっては医療ローンに対応しているところもあるので、月々の負担を抑えることも可能です。
手術に伴うリスク(ハロー・グレア現象、感染症など)
ICLは目の中にレンズを入れる手術のため、一定のリスクがあります。
代表的なのが「ハロー・グレア現象」です。ハローは光のまわりに輪がにじんで見える状態、グレアは光をまぶしく感じやすくなる状態を指します。
特に夜間の運転では気になりやすいことがあります。
ただし、こうした見え方は時間の経過とともに慣れていくことが多いです。 また、まれではありますが、術後に眼内炎などの感染症が起こる可能性もあります。
洗顔や洗髪など、術後しばらくは日常生活にいくつか制限がありますので、医師の指示に沿って無理のない生活を送ることが大切です。
適応外となるケースがある(目の形状や持病)
前房(角膜の裏側と水晶体の間のスペース)が浅い方や、角膜内皮細胞が少ない方、重い眼の病気がある方などは、手術をおすすめできない場合があります。
また、妊娠中・授乳中の方も、手術を見送ることがあります。
「自分はICLに向いているのかどうか」は、適応検査を受けてみなければわかりません。SNSや友人の体験談は参考程度にとどめ、まずは専門医に相談するのが安心です。
当院では無料の適応検査を実施していますので、「手術が受けられるのか知りたい」という段階の方でも、どうぞ気軽にご相談ください。
手術までの待機期間(レンズの取り寄せ期間)
ICLで使用するレンズは、患者さん一人ひとりの目の状態に合わせて発注・準備されます。国内に在庫があるケースでは比較的早く手術を受けられますが、乱視用レンズの場合や、度数によっては海外からの取り寄せや特注製造が必要となります。
そのため、発注から手術まで2週間〜2か月ほどかかる場合があります。
「旅行の前に視力をよくしておきたい」など、タイミングを希望する方は、余裕を持って早めに相談・予約することをおすすめします。
なお、特注レンズを発注した後にキャンセルすると費用が発生する場合もあるため、手術を決める前にしっかりとカウンセリングを受けることが大切です。
白内障のリスク(極めて稀だがゼロではない)
以前のICLでは、レンズと水晶体の間のスペースが十分に保てない場合に、白内障のリスクがあるとされていました。
しかし、現在主流の「ホールICL(中心に小さな穴があるレンズ)」では、目の中の水(房水)の流れが保たれやすくなり、そのリスクは大きく減っています。
それでも、リスクが完全になくなるわけではありません。
ICLは半永久的に使用するレンズのため、長期的に使い続ける中で白内障が進む可能性は念頭に置いておく必要があります。長く使用する治療だからこそ、定期的な検診を欠かさず受けることが大切です。
なぜICLが選ばれるのか|メリットについて

デメリットをお伝えしましたが、それでもICLが多くの方に選ばれているのには理由があります。
デメリットを上回るメリットは、以下の4つです。
手入れ不要で裸眼生活が手に入る
ICLを受けた方からは、「朝起きてすぐに見えることがこんなに快適だとは思わなかった」という声をよく聞きます。
毎日のコンタクトの着脱やケア、メガネの管理から解放されるため、旅行やスポーツ、温泉なども裸眼で楽しみやすくなります。 装用忘れや紛失の心配が少なく、災害時にも視力を確保しやすい点は、日常生活の安心感につながります。
ICLは長く使える治療なので、毎日の手間を減らしたい方に向いています。
可逆性(レンズを取り出せる、元に戻せる)
ICLの大きな特長の一つが「可逆性」です。
角膜を削るレーシックとは異なり、ICLは必要に応じてレンズを取り出せるため、将来の選択肢を残しやすい治療です。
ただし、レンズの取り出しも眼内手術になるため、「気軽にいつでも元に戻せる」というわけではありません。
「必要があればレンズを外せる」という点は、将来への不安を少し和らげてくれるICLの特長です。
強度近視でも対応可能
レーシックには矯正できる近視の度数に限界があり、角膜が薄い方や強度近視の方は「適応外」と言われてしまうことがあります。
ICLはおよそ-3.0〜-18.0Dという幅広い範囲に対応できるため、強度近視の方にも有力な選択肢となります。
「レーシックはできないと言われた」という方でも、ICLなら適応となるケースは少なくありません。
自分には視力矯正手術は無理だとあきらめていた方こそ、一度検査を受けてみる価値があります。
ドライアイになりにくい
コンタクトレンズを長期間使用していた方や、もともとドライアイ気味の方にとって気になるのが、術後の目の乾燥です。
レーシックでは角膜の神経に影響が出るため、術後にドライアイが悪化することがあります。
一方、ICLは角膜を削らないため、涙の分泌に関わる神経への影響が少なく、術後のドライアイが起こりにくいとされています。
コンタクトの不快感に悩んでいた方が、ICL後に「目が楽になった」と感じることもあります。
ICLとレーシックの比較

ICLとレーシックはどちらも視力矯正手術ですが、術式・適応範囲・費用・リスクなどに違いがあります。
自分に合った手術を選ぶために、主な違いを整理しておきましょう。
| ICL | レーシック | |
|---|---|---|
| 治療方法 | 眼の中にレンズを挿入 | 角膜をレーザーで削る |
| 角膜の厚みへの影響 | 角膜が薄くてもOK | 角膜が薄いと手術不可 |
| 矯正範囲 | -3.0~-18.0D | +4.0 〜 -8.0D |
| 可逆性 | レンズを取り出せる | 角膜を削るため不可逆 |
| 紫外線カット | あり | なし |
| ドライアイリスク | 比較的少ない | 起こりやすい |
| 費用 | 高め(55~80万円程) | 比較的安め |
ICLがおすすめな人

以下に当てはまる方には、ICLが有力な選択肢になります。
- 強度近視で、レーシックが受けられないと言われた方
- 角膜が薄く、視力矯正手術をあきらめていた方
- ドライアイが気になり、コンタクトがつらい方
- スポーツをよくする方や、裸眼で過ごしたい方
- 将来に備えて、レンズを取り出せる選択肢を残したい方
失敗しないためのクリニック選びのポイント

ICL手術の結果は、クリニック選びによって大きく左右されます。
「費用が安いから」「近いから」だけで選ぶのではなく、以下のポイントを確認した上で判断することをおすすめします。
ICL認定医の在籍確認
ICL認定医とは、レンズの製造元であるSTAAR Surgical社が定める専門知識・技術・症例経験の基準をクリアした医師だけに与えられる公式ライセンスです。
この資格を持つ医師が執刀するかどうかは、手術の安全性と精度に直結します。
クリニックのウェブサイトや問い合わせ時に、ICL認定医が在籍・執刀しているかどうかを必ず確認しましょう。
「経験豊富な眼科医が担当します」という表現だけでは不十分です。認定資格の有無を具体的に確かめることが大切です。
最新の検査機器を導入しているか
ICL手術では、術前の精密検査が術後の見え方に大きく影響します。
角膜の厚みや形状、眼内の構造を正確に把握するための高精度な検査機器が整っているかどうかは、クリニックを選ぶ上で重要な基準の一つです。
最新の設備があることで、適切なレンズサイズの選定やレンズの位置・角度の正確な調整が可能となり、術後の見え方の質が向上します。
検査機器の種類や導入状況をホームページや見学時に確認しておくと安心です。
アフターケア・保証制度の充実度
ICL手術では、術後のフォロー体制も重要な確認ポイントです。
定期検診の費用が含まれているか、レンズの入れ替えや位置修正に対応しているか、万が一レンズが適合しなかった場合の返金保証があるかなど、アフターケアの内容はクリニックによって異なります。
後から「思っていた保証内容と違った」とならないよう、事前に書面で確認しておくことをおすすめします。
当院のICL手術の特徴

川越ルミタス眼科では、患者さんが安心してICL手術に臨めるよう、5つのこだわりを持って診療にあたっています。
総手術件数12,000件以上の確かな実績
当院が所属する雅和会グループは、これまでに累計12,000件以上の眼科手術に携わってきました。
白内障手術やICL手術をはじめ、専門性の高い硝子体手術なども多数手がけており、幅広い眼科手術の経験と技術が蓄積されています。
川越ルミタス眼科は眼内レンズ治療に特化したクリニックとして、患者さん一人ひとりの目の状態やライフスタイルに合わせた最適な治療をご提案しています。
豊富な症例数に裏付けられた判断力と技術が、患者さんにとって安心・安全な手術につながっています。
ICL認定医が手術を担当
当院のICL手術は、STAAR Surgical社公認の「ICL認定医」資格を持つ専門医が担当します。
ICL認定医はメーカーが定める専門知識・技術・症例経験の基準を満たした医師だけが取得できる資格です。
また、最新の治療情報や技術も継続的に学んでいます。
「誰が執刀するか」が手術の質を左右する最大の要素のひとつであるため、認定医による執刀は当院の大きな強みです。
最先端の機器と充実した手術環境
当院では、ICL手術の精度を高めるために、検査機器と手術環境を整えています。
術前には、目の状態を細かく確認できる検査機器を使い、レンズの選定や手術計画に役立てています。
また、術中も目の状態を確認しながら、細かな調整ができる環境を整えています。
こうした設備があることで、患者さん一人ひとりに合った、より安全性に配慮したICL手術を目指しています。
屈折矯正に精通した視能訓練士による精密検査
ICL手術では、術前検査の精度がとても大切です。
当院では、屈折矯正に詳しい視能訓練士(ORT)が、術前の精密検査を担当しています。
高精度な検査によって患者さんの目の状態を細かく確認し、医師と連携しながら手術に必要な情報を丁寧に整理しています。
こうした体制により、患者さんごとにより丁寧な対応ができる体制を整えています。
手厚い保証制度を用意
ICLは術後の見え方がとても大切な治療だからこそ、当院では手術後のサポートも万全です。
術後1年間の検診費用が無料となるほか、術後3年間はレンズの入れ替えや位置修正を無償で対応しています。
さらに、万が一レンズが合わずに取り出す場合でも手術費用の半額を返金するという、他院ではあまり見られない手厚い保証を設けています。
「もしものとき」まで見据えた安心の体制が整っているからこそ、患者さんが納得して手術に臨める環境を提供しています。
ネットの情報に惑わされないために

ICLを検討する際、SNSや掲示板で体験談を調べる方は多いでしょう。
情報収集は大切ですが、ネット上には現在の技術には当てはまらない古い情報や、個人の感想が医学的事実のように広まっているケースも少なくありません。
ICLの本当の姿を理解するために、情報の見極め方を知っておきましょう。
「古い情報」が混ざっていませんか?
ネット上には数年前、場合によっては10年以上前に書かれた書き込みが今も残っています。かつてICLの大きなデメリットとされていた白内障リスクは、現在主流の「ホールICL(中心に小孔を持つレンズ)」の登場によって大幅に改善されました。
このホールICLは房水の循環を促す設計になっており、かつてのレンズと比べてリスクが格段に低くなっています。
数年前の書き込みが今の技術に当てはまらないケースは多々あります。情報を見る際は「いつ書かれたものか」を必ず確認し、古い情報をそのまま鵜呑みにしないことが大切です。
不安な情報を見かけた時は、一人で抱え込まずに、受診時にその記事や投稿を見せながら医師に確認していただくと安心です。
「個人の感想」と「医学的根拠」は別物です
「術後の見え方が気になる」といった体験談を見ても、その理由は人それぞれです。
ハロー・グレアのようなレンズの特性が関係していることもあれば、度数の違いやドライアイが影響していることもあります。 体験談はあくまで参考として受け止め、ご自身の目の状態は専門医に確認するのが安心です。
重要なのは「あなたの目」に合うかどうか
ICLは非常に優れた術式ですが、すべての方に合うとは限りません。
ネット上の失敗体験がご自身にも当てはまるとは限らず、逆に成功体験が同じ結果につながるとも限りません。 目の形状や角膜の状態、生活環境、視力の度数などは人によって異なります。
大切なのは、「あなた自身の目にICLが合っているかどうか」です。
その判断に役立つのが、専門医による適応検査です。
まとめ

ICLには費用や手術リスク、適応外となるケースなど、事前に知っておきたい点があります。
それでも、メリットとあわせて考えると、多くの方にとって前向きに検討できる治療です。
まずは専門医に相談して、ご自身の目に合うかどうかを確かめることが、後悔のない判断につながります。
川越ルミタス眼科では無料の適応検査を実施しています。ICL認定医をはじめとするスタッフが、不安や疑問に丁寧にお答えします。受けられるかどうか迷っている段階でも、まずはご相談ください。
よくある質問
ICLの手術費用はどのくらいかかりますか?
自由診療のため全額自己負担となり、両眼でおおよそ55万〜80万円程度が相場です。医療費控除の対象になる場合や、医療ローンに対応しているクリニックもあります。
ICLは誰でも受けられますか?
前房が浅い方、角膜内皮細胞が少ない方、重い眼疾患のある方、妊娠中・授乳中の方などは適応外となる場合があります。受けられるかどうかは適応検査を受けてみないとわからないため、まずは検査での確認をおすすめします。
手術後すぐに裸眼で生活できますか?
ハロー・グレア現象など見え方に慣れが必要な期間はありますが、多くは時間の経過とともに軽減します。洗顔・洗髪など生活面の制限は術後しばらく続くため、医師の指示に従うことが大切です。
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川越ルミタス眼科 近視と白内障クリニック
院長 小林 一博
川越ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックの執刀医。
東京大学医学部附属病院や虎の門病院等の基幹病院にて、高度な眼科手術の研鑽を積んだスペシャリスト。ICL認定医として近視矯正から多焦点レンズを用いた白内障手術まで、精密な手技を要する眼内レンズ治療を専門としています。
科学的根拠に基づく、正しい医療情報を発信しています。
